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もらう、気持ち

by aki

人からもらう、ほんの少しの気遣いが、自分を優しい人にしてくれたりする。

それが、本当にたあいのないことでも、勝手にそこに親近感や、縁を感じていたとしても。嬉しいとか、いつかそれに何かを返したいとか そういう気持ちになれるきっかけをくれる。それが、とても恵まれていて、すごいことだって思う。

この二日で連続してそういうことを感じたから、メモを取っておこうと思って。記録しておこうと思う。

簡単にいうと、人から二回、お菓子をいただいた話。

ただ、それだけでしかないけれど、わたしにとっては嬉しかったから。

イチ - 気配り

バターサンドクッキーをもらった話

数日前からちょっとだけ風邪っぽい状態が続いていて。

それでも休みの間に発熱も落ち着いて、体の痛みも引いて、楽しみにしていた京都への出張の朝には、少しだけ残った喉の違和感と、久しぶりに発生した耳の違和感だけがちょっとあるくらい。

朝は気持ちよく起きて、家を出て。

新幹線で数時間移動した後に、上司と合流した。

「はいこれ」

その日は、以前お会いした方から地元の方をご紹介いただいていて。

待ち合わせのための場所、ホテルのラウンジで先に合流した上司が、カバンから袋を出して手渡してくれたものに、一瞬目を奪われた。

それは、とある駅で販売している、バターサンド。

さっくりとしたクッキー生地の間にバタークリームが挟んであって、

少し小さめで手のひらに収まるくらいのスクエアの形も、白地にテキストロゴだけが書かれたシンプルなパッケージも可愛いお菓子。

それは、販売されている駅でもいつも人が並ぶお店。

上司はこれから訪問する先と、そこをご紹介いただいた方への手土産として準備して購入していたものだったけれど、箱ではなくバラ売りのものもあって、

一つ、「わたし用」に購入してくれていた。それを、手渡してくれた。

お菓子ひとつ。...かもしれない。

でも、自分宛に準備してもらったこともそうだけど、

そのお菓子は、少し前に会社にお土産としていくつか購入していったことがあって。

その時は、ただ、通りすがりにパッケージやお店が可愛いな。美味しそうだな。

くらいで購入したものだったけど、それを会社の人何人かに配って。

美味しかったと言ってくれていたけど、

あげたい人にあげたら、足りなくて、わたしは食べ損ねたお店のお菓子だった。

上司から手渡された

その時と同じお菓子だとすぐに気が付いて、

わ。食べたいな。って思っていたやつだ。ってすぐ思った。

そして、この間、美味しかったと言ってくれた人たちの顔が浮かんだ。

その人たちから言葉をもらったから、余計にいつか買おう、と思っていたお菓子だった。

だから 勝手にストーリーを感じて、そして 嬉しかった。

なんの気は無い、ついでの一個かもしれない。けど、

自分用に準備されたその一個と、その事実が嬉しかった。

その日の仕事の始まりから、

少し人に優しさをもらった気がした。

ニ - 心遣い

のど飴をいただいた話

その日の、と言っても、さっきの話の翌日。

おきてすぐに見たテレビ番組の占いでは、わたしの星座は最下位。

出張先のテレビをつけたまま寝ていたんだなって気が付いた時には空は明るく白んじていた。いろんな夢を見ながら現実に繋がった脳内は、何が現実で、何がそうじゃないのかよくわからなかったけど、やたらと体が汗ばんでいて、もう思い出せないけどあまり心地いい夢を見ていた記憶じゃなかった。

夜寝る前に、朝には良くなってるかも。と、根拠のない自信を半分持っていた頭痛や喉の違和感は、あまり期待通りにはなっていなくて。おっかしいなって思いつつ、まぁ最下位ならしょうがないっていうよくわからない自分への説得でシーツの中で右往左往しながら時間を過ごしてた。

この日のわたしの役割は、セミナーでの登壇。

喉は大事。声も大事。伝える仕事をする日。

うだうだしていても改善されないから、ひとまず起きて(出張先での宿泊先なので乾燥してる!)、湿度を担保して、あったかいお湯を作ってのむ。

薬を飲んで、ネットに転がっているCM原稿を声に出して読む(声出す練習)。

そんなに大きな声は出していないけど、喉の違和感をなくすためにちょっとだけ。

多分ホテルの廊下を通った人にはなんだこの部屋。って思われるかもしれないけれどそれよりも、仕事。苦笑

セミナー会場について、準備を整えて、受付が始まると、

早い時間によく知っている人の姿が受付にきていることに気がついた。

お客様でもあり、サービスへの協力をいつもいただいているEvangelistさんでもあるかた。

わ。お久しぶりですね。ありがとうございます。

そんな挨拶をしていたら、皆さんでどうぞ、って紙袋をいただいた。

それは、箱に入ったお菓子で、

わたしはそれだけを確認して、お礼だけ伝えて、挨拶もそぞろに

他の方の誘導に移って行った。

のど飴に気がついたのは、セミナーが終わってから。

全ての内容が終了して、参加者を送り出して、

手土産をいただいたその方にも、ろくにきちんとしたお見送りもできず、会場を後にされた姿だけ見送って。

配布資料を片付けていただいたお菓子も会社に一緒に送ろうとした時に、

お菓子の箱の上にちょこんと乗っている何か、に気がついた。

すごく自惚れかもしれないけど、

一瞬で何かそういうことか!って思った。

そこにあったのは、のど飴。

前日から喉の調子が悪かったことをTwitterでは少しだけ書いていて。喉変だな。でも明日までに治すぞ、とか。そういうの。

いくつか投稿したうちの本当に1つか2つだったけれど、

すごく自然に、きっと、それを見てのど飴を追加してくれたんだって咄嗟に思った。

(結果的に、その通りだったのだけど)

すごいことだ。

わたしはTwitterは公開アカウントだから。

誰に何を見られていても、特に構わないようなことしか書いてないけど、

それでも結構ざっくばらんで。

特に役立つことも、個人的な行動とかも、詳しく書いたりしていないし、

投稿も何も呟かないときはずっと呟かないし、

その日のうちにたくさん呟くこともあったりと、ムラがあるのに。

偶然見ただけかもしれないけど、

セミナーに参加してくれようとして、わたしのTweetもみて、

喉が、っていうつぶやきを気遣って、

少しでも役立つかもしれないって、のど飴を購入して、

手土産と一緒に、くださったんだと思うと。

すごいことだな。

本当にすごいことだな。

って思って、嬉しかった。

もちろん、数年前から存じている方だし、

なんどもお会いしている方ではあるけれど、

でもまさか、そんな気遣いいただけるとも思ってなかったし、

気がついてもいなくて。

なんだろう。

今日はテレビ番組でも最下位だったのに。

なのにいいことあったなーってふっと思った。

朝起きた時の気分なんて、もうそこにはどこにもなかった。

ヒトとヒト

自分とヒトは違う。

考え方も感情も見ている世界も全部違う。

なのに、その別々の世界の中で、誰かが自分のことを考えて、何か些細なことでもアクションをしてもらえることって、別々の世界が重なるポイントで、当たり前のようで本当は全く当たり前でもなくて、ものすごい偶然とか、すごいことなんじゃないかって思う。

それがふいに自分に向けられた時、自分が嬉しかったら嬉しかった分だけ、どうやったらそういうことをわたしも人に与えることができるんだろう。って思う。

わたしはあんまり、深い興味とか持てない方だけど、誰かの感情とか、優しさとか、気遣いが、自分を優しくさせたり、優しくありたいと思う感情を与えてくれている気がする。

気持ちって、いろんなものから、モノやコトからもらう。けど、人から、もらう、気持ち ってやっぱりすごい。

パズルのピースとかっていうと大げさだけど、砂場で山のように積み上げたら何かの形になるみたいに、少しづつ何かからもらってきた感情が、今の自分の大部分を構成するモノになっている気がする。

ヒトと関わることは本当は得意ではないし、苦手だけど、こういうことがあるから嬉しいし、大事だと思うし、大事にしていきたいと思える。

ただ、二日間で、二種類のお菓子をいただいた。ただそれだけの、そんなことでも誰かの覚えておきたい出来事になる、ってすごい。

もらう、気持ち。

もらう、だけじゃない人になりたい。

縦書き機能がリリースされたので、使って見ました。

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