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私の大切な本

by aki

「ドラえもん」

とりとめも無い文章ですよ。

食後の読書

仕事を終えて、ご飯を作って、いただきます と ごちそうさま。二回手を合わせてひと段落した時、思い出して本棚から二冊、書籍を取り出しました。

ドラえもん。てんとう虫コミックス。

変哲も無い漫画の本。ただ、大きさだけは普通より大きい。

抱えるとこのくらい
扉絵はこのくらい

1999年初版のこの本を、当時サンモール(広島)のヴィレッジバンガードで購入しました。(14、15年くらい前?)
この本は私にとって大切な本。大好きな書籍のうちの2冊です。

大好きなのはこの本ができた理由。


共"観"できること。

抜粋すると、弱視者のかたでも漫画を楽しんでもらいたい。

それを叶えることをきっかけに作られた本だということ。

この終わりは以下のように締めくくられています。

ドラえもんは、世代、性別、国境などあらゆる枠を越えて愛されている“バリアフリー“な漫画です。そして今、この本が、新たにドラえもんの世界を共観する人々にとっての“バリアフリー“となるものになればと願っています。
てんとう虫コミックスワイドスペシャル『のび太の恐竜』あとがきより

この文章を読んだ時から、私の中でこの書籍はただ大きくて面白いという位置づけから、大切なものに変化しました。

自分自身が小さなころから視力というものには恵まれずに過ごしたからかもしれません。この書籍を購入したよりだいぶん後に仕事を続けるのが難しいくなりそうな次期もあった(医療のおかげで今は何も感じずに生活も仕事もしています)からか、久々に引き出してこのくだりを読み直すと、購入した時の記憶と今までを思い出してよりこの本を素敵だなと今でも感じます。

感動にも似ているかもしれません。

そこにある思い。

作品とそれを支える人たちが同じ方向を向いている気がして、勝手に素敵だなとこの本を大事に思います。


ご冥福を

前述していませんでしたが、思い出したきっかけは今朝の肝付さんの訃報。

小さいころはよく入院していて。欠かせないアイテム、テレビも聞けるダブルデッキの赤いラジカセでは、時にはテレビ番組を録画して。消灯までのイヤホンで聴く。そんなことを、繰り返していて。
録画した番組の一つにドラえもんがありました。

映像のない音だけの世界では無意識に映像を作り上げ、何度も覚えるくらい繰り返し聞きました。

イヤホン越しの音声は、まるでその世界をほんの少し上から見下ろしているような、もしくは透明マントでその世界に潜り込んでいるような、そんな感覚で。
テレビで見るより、音は近く、登場するキャラクターも手が届く距離にいるような気分だったと思います。

ジャイアンもスネ夫も出木杉君も亡くなってすごく寂しい。
気がつけば新しい声優さんになって10年以上。時間だけがすごく早い。
でも、きちんと受け継がれている。

この本は誰かにとっては不要なものだし、誰かにとって素敵なもで。
今のこどもたちがこの本を読んでも同じ音声で脳内再生されないんだなと思うととてもとても不思議だけど、それはそれで面白いなぁと思うと少しだけ思いました。


みなさんにも、大切な書籍、ありませんか?
そこに紐づく記憶は、どんなものですか?


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aki
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